2022年9月発売

生きられた障害――障害のある人が、妊娠、出生前検査、親や子どもについて、語ったこと
『生きられた障害――障害のある人が、妊娠、出生前検査、親や子どもについて、語ったこと』
二階堂祐子 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 412頁
2022年9月刊行
ISBN 978-4-903127-33-0 C0036
定価(本体価格 2,600円+税)

「障害」のある女性は、妊娠や出産、自分の親や、出生前検査について、何を思ってきたのだろうか。「障害」のある男性は、パートナーの妊娠や出産に何を思っただろうか。また、「障害」のある彼ら彼女らは、胎児の「障害」や「疾病」を「知る」ための医療技術を使える社会について、どのように考えているのだろうか。一人ひとりの語りに耳を澄ませ、共に考える。
2021年 10月発売

国家をもたぬよう社会は努めてきた——クラストルは語る
『国家をもたぬよう社会は努めてきた——クラストルは語る』
ピエール・クラストル著、酒井隆史 訳
発行元 洛北出版
四六判 並製 272頁
2021年10月刊行
ISBN 978-4-903127-32-3 C0010
定価(本体価格 2,600円+税)

「国家なき社会」は、なぜ「国家なき社会」なのか。それは、その社会が「国家に抗する社会」だからである。その社会が、国家を忌〔い〕み嫌い、祓い〔はらい〕のけてきたからである。本書は、クラストルへのインタビューを通じて、彼の著作が人文社会科学全般にもたらした強烈なインパクトを紹介している。クラストルの人類学を知りたい人のための入門書である。
2020年 9月発売

荷を引く獣たち——動物の解放と障害者の解放
『荷を引く獣たち——動物の解放と障害者の解放』
スナウラ・テイラー 著、今津有梨 訳
発行元 洛北出版
四六判 並製 444頁
2020年9月刊行
ISBN 978-4-903127-30-9 C0036
定価(本体価格 2,800円+税)

もし動物と障害者の抑圧がもつれあっているのなら、もし健常者を中心とする制度と人間を中心とする倫理がつながっているのなら、解放への道のりもまた、交差しているのではないか。壊れやすく、依存的なわたしたち動物は、ぎこちなく、不完全に、互いに互いの世話をみる。本書はそのような未来への招待状である。アメリカン・ブック・アワード(2018年度)受賞作品!
2020年 4月発売

言語伝承と無意識——精神分析としての民俗学
『言語伝承と無意識——精神分析としての民俗学』
岡安裕介 著
発行元 洛北出版
四六判 上製 396頁
2020年4月刊行
ISBN 978-4-903127-29-3 C0010
定価(本体価格 3,200円+税)

無意識、過去の生活の影の如きもの——。
「心はいかに伝承されるのか」、「その世代間の伝達の仕組みとは」……。柳田國男、折口信夫、フロイト、レヴィ=ストロース、ラカンを経て析出した「言語伝承の図式」を手がかりに、日本文化に通底する特性が、本書において、鮮やかに構造分析されている。
2019年 9月発売

新生児マス・スクリーニングの歴史
『新生児マス・スクリーニングの歴史』
笹谷絵里 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 364頁
2019年9月刊行
ISBN 978-4-903127-28-6 C0036
定価(本体価格 2,600円+税)

新生児マス・スクリーニングとは、赤ちゃんに先天的な疾患があるかどうかを検査し、治療する医療事業のことです。現在、ほとんどの新生児が、この検査を受けています。この本は、子どもの検査とされながらも、親の遺伝情報の管理=出生防止としても機能してきたその歴史を、くわしく紹介しています。
2018年 9月発売

不妊、当事者の経験
『不妊、当事者の経験
 ―― 日本におけるその変化20年』
竹田 恵子 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 589頁
2018年9月末刊行
ISBN 978-4-903127-27-9 C0036
定価(本体価格 2,700円+税)

多くの人は、不妊治療を始めるとなると、戸惑い、不安、焦りなどの、重い感情を経験します。このような経験は、不妊治療が普及していったこの20年間で、どのように変化していったのでしょうか。この本は、一人ひとりの当事者へのインタビュー調査をもとに、日本の家族形成、仕事環境、インターネット利用、公的支援も視野に入れ、当事者が編み出す、不妊治療への対処法を明らかにしています。
2017年 6月発売

飯場へ
『飯場へ ―― 暮らしと仕事を記録する』
渡辺 拓也 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 506頁
ISBN 978-4-903127-26-2 C0036
定価(本体価格 2,600円+税)

仕事ができない自分が悪いのか?――。職場の共同性をどんどん切りつめていく理不尽な圧迫を、私たちは、どのように押し返せばよいのだろうか。本書は、飯場〔はんば〕の一人ひとりの労働者が置かれた関係性に注目し、この問いに迫る。どういうルートで飯場に入るのか、どんな労働条件で仕事をするのか、どんな暮らしをおくるのか、どのような人たちと出会い、そして飯場を出て行くのかを、「僕」の飯場体験にもとづいて詳しく描き、考え抜いている。
2016年 9月発売

『叫びの都市 ―― 寄せ場、釜ヶ崎、流動的下層労働者』
『叫びの都市
 ―― 寄せ場、釜ヶ崎、流動的下層労働者』
原口 剛 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 410頁
ISBN 978-4-903127-25-5 C0036
定価(本体価格 2,400円+税)

「流動的下層労働者」たちは、かつて、職や生存を求め、都市空間の深みを潜り抜けた。陸と海を、山谷‐寿町‐笹島‐釜ヶ崎を行き交う、群れとなったのだ。その身体の流動は、いかなる空間を生み出していったのか。こんにちの「社会の総寄せ場化」、「釜ヶ崎的状況」を生き残る術〔すべ〕を手繰りよせるための、渾身の一冊。
2016年 4月発売

『しかし、誰が、どのように、分配してきたのか――同和政策・地域有力者・都市大阪』
『しかし、誰が、どのように、分配してきたのか
 ―― 同和政策・地域有力者・都市大阪』
矢野 亮 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 336頁
ISBN 978-4-903127-24-8 C0036
定価(本体価格 2,500円+税)

自助、自立、扶養を基調とする日本の福祉では、人々にお金やモノ等を分配するさい、地域有力者による「まとめあげ」が、戦後も行なわれてきた。その歴史と問題点をあきらかにする。「スラム化 → 地域対策 → 再スラム化 → 地域対策」という悪循環を、いかに克服していくか。
2015年 10月発売

『食人の形而上学』
『食人の形而上学
 ―― ポスト構造主義的人類学への道』
エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ 著
檜垣立哉 + 山崎吾郎 訳
発行元 洛北出版
四六判 並製 380頁
ISBN 978-4-903127-23-1 C0010
定価(本体価格 2,800円+税)

『アンチ・オイディプス』から『アンチ・ナルシス』へ。ブラジルから出現した、マイナー科学としての人類学(レヴィ=ストロース × ドゥルーズ+ガタリ × ヴィヴェイロス・デ・カストロ)。人類学と哲学のあいだを横断し、パースペクティヴ主義や多自然主義といったアマゾンの視点から、多様体を増殖させるアンチ・ナルシシズムを全開する。
2015年 7月発売

『レズビアン・アイデンティティーズ』
『レズビアン・アイデンティティーズ』
堀江有里 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 364頁
ISBN 978-4-903127-22-4 C0036
定価(本体価格 2,400円+税)

生きがたさへの、怒り―― 「わたしは、使い古された言葉〈アイデンティティ〉のなかに、その限界だけでなく、未完の可能性をみつけだしてみたい。とくに、わたし自身がこだわってきたレズビアン(たち)をめぐる〈アイデンティティーズ〉の可能性について、えがいてみたい。」
2014年9月発行

『『珈琲飲み ――「コーヒー文化」私論』
『珈琲飲み ――
 「コーヒー文化」私論』
中根光敏 著
発行元 洛北出版
四六判 並製 382頁
ISBN 978-4-903127-21-7 C0095
定価(本体価格 2,400円+税)

うかつにも、珈琲の魅力に溺れてしまったアマチュアによる奮闘記。全国の珈琲店をめぐり歩き、生豆を仕入れ、店で実際に修業し、自分で焙煎まで始め、コーヒー農園に渡航しさえする。珈琲に、うきみをやつした実体験から、コーヒー文化の妙味を、洒脱に紹介する。
2013年11月発行

『体制の歴史 ――時代の線を引きなおす』
『抵抗と亡命のスペイン語作家たち』
寺尾隆吉 編著
発行元 洛北出版
四六判 上製 294頁
ISBN 978-4-903127-20-0 C0098
定価(本体価格 3,200円+税)

底の見えぬ絶望の中で――。スペインのフランコ体制、ラテンアメリカの軍事独裁政権、キューバのカストロ体制など、スペイン語圏では繰り返し、権威主義的政治体制が台頭している。この体制のただ中で創作をつづける作家たちの生き様と作品を紹介する。
2013年6月発行

『体制の歴史 ――時代の線を引きなおす』
『体制の歴史 ――
 時代の線を引きなおす』
天田城介 & 角崎洋平 & 櫻井悟史 編著
発行元 洛北出版
四六判 並製 606頁
ISBN 978-4-903127-19-4 C0036
定価(本体価格 1,880円+税)

本書は、メジャーな「体制」の歴史(たとえば、福祉国家体制、治安体制、グローバル経済体制 … )に、マイナーな「体制」の歴史の視座を持ち込むことで、メジャーな「体制」の歴史を批判的にとらえかえそうとする書である。
2013年3月発行

『立身出世と下半身』
『立身出世と下半身
 ―― 男子学生の性的身体の管理の歴史』
澁谷知美 著
発行元 洛北出版
四六判 上製 605頁
ISBN 978-4-903127-18-7
定価(本体価格 2,600円+税)

大人たちは、どのようにして少年たちの性を管理しようとしたのか? この疑問を解くため、過去の、教師や医師による発言、学校や軍隊、同窓会関連の書類、受験雑誌、性雑誌を渉猟する。10年にわたる探究の成果が本書である。
2012年12月発行

『ベルリンの壁――ドイツ分断の歴史』
『ベルリンの壁
 ―― ドイツ分断の歴史』
エトガー・ヴォルフルム 著
飯田収治、木村明夫、村上 亮  訳
発行元 洛北出版
四六判 並製 284頁
ISBN 978-4-903127-17-0
定価(本体価格 2,400円+税)

なぜ人びとは壁に慣れてしまったのか? その壁がどうして、1989年に倒れたのか? 建設から倒壊までの、冷戦期の壁の歴史を、壁のことをよく知らない若い人にむけて、簡潔かつ明瞭に解き明かす。写真を多数掲載。
2012年7月発行

『親密性』
『親密性』
レオ・ベルサーニ &
アダム・フィリップス 著
檜垣立哉 & 宮澤由歌  訳
発行元 洛北出版
四六判 上製 252頁
ISBN 978-4-903127-16-3
定価(本体価格 2,400円+税)

暴力とは異なった仕方で、ナルシシズムを肥大させるのではない仕方で、他者とむすびつくことは可能なのか? これが、本書で考察されている問いである。
2012年4月発行

『主婦と労働のもつれ』
『主婦と労働のもつれ
 ―― その争点と運動』
村上 潔[著]
発行元 洛北出版
四六判・上製・334頁
ISBN 978-4-903127-15-6
定価(本体価格 3,200円+税)

「働かざるをえない主婦」、そして「勤めていない主婦」は、戦後の日本社会において、どのように位置づけられてきたのか/こなかったのか? 当事者たちは、どのように応答し、運動してきたのか?
2011年10月発行

『ガブリエル・タルド――贈与とアソシアシオンの体制へ』
『釜ヶ崎のススメ』
原口剛・稲田七海
白波瀬達也・平川隆啓[編著]
発行元 洛北出版
四六判・並製・400頁
ISBN 978-4-903127-14-9
定価(本体価格 2,400円+税)

日雇い労働者のまち、単身者のまち、福祉のまち、観光のまち……。さまざまに変わりつづけ、いくつもの姿をもつこのまちで、ひとは、いかに稼ぎ、いかに暮らしてきたか? このまちの経験から、いまを生き抜くための方法を学ぶ。
2011年 4月発行

『ガブリエル・タルド――贈与とアソシアシオンの体制へ』
『ガブリエル・タルド
―― 贈与とアソシアシオンの体制へ』
中倉智徳 著
発行元 洛北出版
四六判・上製・448頁
ISBN 978-4-903127-13-2
定価(本体価格 3,200円+税)

労働の喜びとは何か? それは、共にあり、共に作業すること、社交性が花を咲かせることである。そのためには、余暇の増大と、無数のアソシアシオンの群生が不可欠なのである。―― タルドの経済心理学を丁寧に読み解く。
2010年12月発行

『NO FUTURE ノー・フューチャー――イタリア・アウトノミア運動史』
『NO FUTURE ノー・フューチャー
――イタリア・アウトノミア運動史
フランコ・ベラルディ(ビフォ)著
廣瀬 純 + 北川眞也 訳/解説
四六判・並製・427頁
ISBN 978-4-903127-12-5 C0010
定価(本体価格2,800円+税)

自由ラジオ、オペライズモ、大都市のインディアン、ミラフィオーリ工場の占拠、ロッタ・コンティヌア、ポテーレ・オペライオ、歴史的妥協、ベルルスコーニ……「アウトノミア運動」とは、何だった/何であるのか?
2009年12月発行

『市場化する大学と教養教育の危機』
『妊 娠 ――
あなたの妊娠と
出生前検査の経験を
おしえてください』
柘植あづみ + 菅野摂子 + 石黒眞里[共著]
四六判・並製・650頁
ISBN 978-4-903127-11-8
定価(本体価格2,800円+税)

この本は、375人の女性にアンケートした結果と、26人の女性にインタビューした結果をもとに、いまの日本で妊娠するとはどんな経験なのかを丁寧に描いています。
2009年4月発行

『市場化する大学と教養教育の危機』
『シネキャピタル』
廣瀬 純 著
四六判・上製・192頁
ISBN 978-4-903127-10-1
定価(本体価格 1,800円+税)

シネキャピタル、それは、普通のイメージ=労働者たちの不払い労働にもとづく、新手のカネ儲けの体制! それは、どんなやり方で人々をタダ働きさせているのか? それは、「金融/実体」経済の対立の彼方にあるものなのか?
2008年11月発行

『密やかな教育――〈やおい・ボーイズラブ〉前史』
『密やかな教育
――〈やおい・ボーイズラブ〉前史』
石田美紀 著
四六判 ・ 上製 ・ 366頁
ISBN 978-4-903127-08-8
定価(本体価格 2,600円+税)

竹宮惠子のマンガ、栗本薫/中島梓の小説、そして雑誌『JUNE』の創刊と次世代創作者の育成……。「やおい・ボーイズラブ」というジャンルもなかった時代にさかのぼり、新たな性愛表現の誕生と展開の歴史を描ききる。図版、多数収録。
2008年6月発行

『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』
『出来事のポリティクス
―― 知‐政治と新たな協働』
マウリツィオ・ラッツァラート 著
村澤真保呂・中倉智徳 訳
四六判 ・ 上製 ・ 382頁
ISBN 978-4-903127-07-1
定価(本体価格 2,800円+税)

本書は、現代の資本主義と労働運動に起こった深い変容を描きだすとともに、不安定生活者による社会運動をつうじて、新たな労働論、コミュニケーション論を提唱する意欲作である。イタリア生まれの新鋭の思想家、初の邦訳。
2008年4月発行

『いまなぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』
『いまなぜ精神分析なのか
――抑うつ社会のなかで』
エリザベート・ルディネスコ 著
信友建志・笹田恭史 訳
四六判 ・ 上製 ・ 272頁
ISBN 978-4-903127-06-4
定価(本体価格 2,400円+税)

こころをモノとしてあつかう抑うつ社会のなかで、薬による療法が全盛をほこっている。精神分析なんか、いらない? 精神分析100年の歴史をふりかえりながら、この疑問に真正面から答え、こころの治療のありかたをうったえる。
2007年4月発行

『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるためにマサオ・ミヨシ自らを語る』
『抵抗の場へ
――あらゆる境界を越えるために
マサオ・ミヨシ自らを語る』
マサオ・ミヨシ × 吉本光宏 著
四六判 ・ 上製 ・ 384頁
本体 2,800円
ISBN 978-4-903127-05-7

最初の戦争体験、アメリカで英文学者になるまで、ベトナム反戦闘争、チョムスキーやサイードとの出会い、「知識人」との訣別、人文科学消滅後の学問、大学の役割……自らの軌跡をたどりながら、批評=抵抗の新たなスタイルを語る。
2007年2月発行

『排除型社会――後期近代における犯罪・雇用・差異』
『排除型社会
――後期近代における犯罪・雇用・差異』
ジョック・ヤング 著
青木秀男+伊藤泰郎+岸政彦+村澤真保呂 訳
四六判・並製・542頁
本体 2,800円
ISBN 978-4-903127-04-0

かつての包摂型の社会を懐かしんでも気休めにもならない。取り組まなければならない課題は、新たな形態のコミュニティ、市場の気まぐれに左右されない雇用、八百長のない報酬配分――これらをどう実現するかである。
2006年3月発行

『スピノザ 共同性のポリティクス』
『スピノザ 共同性のポリティクス』
浅野俊哉 著
四六判 ・ 上製 ・ 302頁
本体 2,600円
ISBN 4-903127-03-6

スピノザの倫理的な定式はただ一つ――「汝の活動力を増大させるように行動せよ」これだけである。ドゥルーズ、ネグリの思想を踏まえ、〈群集―多数性〉による民主主義の基底をなしている、〈喜び〉にもとづく集団的組織化の地平を示す。
2006年2月発行

『何も共有していない者たちの共同体』
『何も共有していない者たちの共同体』
アルフォンソ・リンギス 著
野谷啓二 訳/堀田義太郎・田崎英明 解説
四六判 ・ 上製 ・ 284頁
本体 2,600円
ISBN 4-903127-02-8

私たちと何も共有するもののない――人種的つながりも、言語も、宗教も、経済的な利害関係もない――人びとの死が、私たちと関係しているのではないか? すべての「クズ共」のために、侵害されることに身を晒す悦びを謳いあげる代表作品。
2005年3月発行

『支配なき公共性――デリダ・灰・複数性』
『支配なき公共性――デリダ・灰・複数性』
梅木達郎 著
四六判 ・ 上製 ・ 302頁
本体 2,600円
ISBN 4-903127-01-X

〈脱構築以後〉の政治的思考とはいかなるものか。〈存在の複数性〉はどのように思考することができるのか。デリダ、アーレント、ハイデガー、ジュネ、ドゥギー、セリーヌたちとの対話を通じて〈来たるべき民主主義〉を考察する。
2004年7月発行

『汝の敵を愛せ』
『汝の敵を愛せ』
アルフォンソ・リンギス 著
中村裕子 訳/田崎英明 解説
四六判 ・ 上製 ・ 318頁
本体 2,600円
ISBN 4-87984-801-8

イースター島、日本、ジャワ、ブラジル……旅をすみかとする哲学者リンギスが、異邦の土地での日常生活から生じる強烈な体験から、理性を出しぬき凌駕する情動や熱情のありかを描きだす。自分を浪費することの悦びに満ちた瞬間へのガイド。
2009年3月発行

『市場化する大学と教養教育の危機』
『市場化する大学と教養教育の危機』
上垣 豊 編著
A5判 ・ 上製 ・ 292頁
ISBN 978-4-903127-09-5
定価(本体価格 2,800円+税)
品切・重版未定

大学の市場化と企業文化の浸透が、大学教育、教養教育に、どのような影響を与えているのか。リベラル・アーツに携わる7名の著者が、それぞれの教育現場から問いかける。